KORG multi/poly 徹底レビュー:アナログの温かさとデジタル制御の融合
KORGから登場した最新シンセサイザー、multi/poly。その名前が示す通り、伝説的なコルグのシンセサイザーMono/Polyにインスパイアされたモデルです。Mono/Polyは、そのユニークな機能とパワフルなサウンドで、多くのミュージシャンを魅了してきました。multi/polyは、そのDNAを受け継ぎつつ、現代の音楽制作に合わせた機能と使いやすさを追求しています。
multi/poly の特徴
multi/polyの最大の特徴は、アナログ・モデリング技術によってMono/Polyのサウンドを忠実に再現している点です。4基のスタックド・オシレーターから生み出される豊かなサウンドは、まさにMono/Poly譲り。しかし、multi/polyは単なるクローンではありません。デジタルならではの機能も搭載されており、より自由度の高いサウンドデザインが可能です。
- 多様なオシレーター: イースト・コースト、ウエスト・コースト、ウェーブテーブルのオシレーターを搭載。様々なサウンドキャラクターを組み合わせることができます。
- モデリングされたフィルター: 新たにモデリングされたフィルターは、アナログフィルターの温かみを再現しつつ、より幅広い周波数特性を実現しています。
- バーチャル・ボイス・カード: アナログ的なバラツキ要素を加えることで、よりオーガニックな音色バリエーションを生み出すことができます。
- レイヤー・ローテート: キーを押すたびに新しいプログラムをトリガーすることで、予測不能なサウンドの変化を楽しむことができます。
- Kaoss Physics & Motion Sequencing 2.0: KORG独自の技術により、直感的で表現力豊かな演奏が可能です。
実際に使ってみた感想
実際にmulti/polyを触ってみて驚いたのは、そのサウンドの深みです。Mono/Polyのサウンドを彷彿とさせる、太く、温かいサウンドは、他のシンセサイザーではなかなか味わえません。また、多様なオシレーターやフィルターを組み合わせることで、無限に近いサウンドデザインが可能。まるで、自分だけのシンセサイザーを作り上げているような感覚を味わえます。
特に気に入ったのは、バーチャル・ボイス・カード機能です。この機能を使うことで、音色に微妙な変化を加えることができ、より自然で表情豊かなサウンドを作り出すことができます。
競合製品との比較
multi/polyの競合製品としては、Arturia MiniBrute 2SやMoog Subsequent 37などが挙げられます。MiniBrute 2Sは、multi/polyよりも低価格であり、モジュラーシンセのような自由度の高いサウンドデザインが可能です。しかし、サウンドの深みや表現力では、multi/polyに一歩劣ります。
一方、Subsequent 37は、multi/polyよりも高価格であり、より本格的なアナログシンセのサウンドを追求したいユーザーにおすすめです。しかし、multi/polyのような多様なオシレーターやデジタル制御の機能は搭載されていません。
multi/poly のメリット・デメリット
メリット:
- Mono/Polyのサウンドを忠実に再現
- 多様なオシレーターとフィルターによる自由度の高いサウンドデザイン
- バーチャル・ボイス・カードによるオーガニックな音色バリエーション
- Kaoss Physics & Motion Sequencing 2.0による表現力豊かな演奏
- ソフトケース付属で持ち運びが容易
デメリット:
- 価格が比較的高め
- 多機能であるため、使いこなすにはある程度の学習が必要
まとめ
KORG multi/polyは、Mono/Polyのサウンドを愛するミュージシャンはもちろん、新しいサウンドを探求したいユーザーにもおすすめのシンセサイザーです。アナログの温かさとデジタル制御の融合により、無限の可能性を秘めています。
